古本屋を始めた頃・・・!

昭和50年、オイルショックの頃
夫の経営していた会社が倒産しました。
預金、不動産、全て投げ出して
借金が3000万円残りました。

お金と仕事を一緒に無くして
途方にくれていた時に、親戚の助言で
自分の書棚に並んでいる本を5坪も無い
借家の土間に並べて 古本屋をスタートしました。

夫は会社に勤め、私がなんちゃて古本屋の店番です。

借金返済と生活!
その日暮しの毎日で 電話代を滞納すると回線を切られて 公衆電話に走ることも度々でした。

そんな頃、骨董好きのIさんが
何処かの蔵の中で見つけた藁なわで縛られた1束の本を 「幾らでも良いから買ってくれ!」と持ってきました。

埃をいっぱい被った
その中に「石川啄木の一握の砂」の
初版が入っていました。

我が家の財布、夫と私の全て
揃えて1万と少し・・・!

恐る恐る、夫が「一万円でどう
?」というと
Iさんは「貰って来たから 幾らでも良いよ」・・・!

なんちゃて古本屋の夫は
手が震える程興奮していましたが
はたして「一握の砂」の初版本が
幾くらで取り引きされているのか知識がありませんでした。

でも、本の虫の夫は「一握の砂」は
啄木が亡くなる少し前に出版されてはいても生前余り評価されていないため
発行部数が少ない。

まさか、初版を手に取って見ることが
出来るなんて奇跡だ!と、興奮がおさまらない。
生活に困っている なんちゃて古本屋は
早速、1カ月後の大きな市に出してみました。

「どうか、高く売れますに・・・!」
地味な装丁で虫食いも有り
状態はあまりよくないし!と、
祈る様な気持ちで成り行きを見守りました。

ところが何と業者価格で40万え~ん

2人で卒倒しそうな程びっくりしました。
Iさんに言った方がいいかな?
じゃお金追い金しなきゃだね?

ところがIさん「一度売った物だから
知識がない自分の責任だから追い金はいらない!本当の事を言ってくれてありがとう!!」と男気

その後、一握の砂は
あるデパートの古本市で120万円で売りに出され、何処かの収集家のところへ
お嫁にいきましたとさ・・・。

今日 本の片付け中に見つけた こんな本・・・!
私には超タイムリー・・・♪
3月の始めに 陶芸の皆さんと幡豆町のお寺に能画を観に行ったのですが、歴史のあるお寺だとは聞いていたのですが「何て読む?」と言う感じでした。華岳寺と書いてカガクジと読むそうです。

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地元だから「華岳寺」も読まなきゃ!





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by natumikan52 | 2013-04-30 18:45 | 仕事? | Trackback | Comments(2)
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Commented by yayoi at 2013-04-30 21:53 x
感動的なお話でした。。。
一握の砂の初版本・・・ほんとに貴重な本だったんですね~。
またIさんもいい人でしたね~。
きっとお二人がいい人だったからですよ。。。

昭和50年頃のの3000万・・・はぁ~気が遠くなりそうです。
主人のお給料が数万円の時代です。。。
何故かその頃のお給料袋、捨てられずに今でも大切に
持っています。

人生色々ありますが、ご主人との思い出に包まれながら
これからも頑張ってくださいね~。
わたしも色々ありますが頑張ります。
Commented by natumikan52 at 2013-05-02 10:41
>yayoi さん
浮き沈みの多い人生でしたが
若かったこともあって 貧乏を楽しんでました・・・♪
オットの給料は月20万でしたが その日のうちになくなるという感じでした。

掘り出し物を見つけた興奮はクセになります・・・(*^_^*)
良い本と出会いたいです。
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